私は高校卒業後、スポーツ選手として10年以上活動してきました。
現役選手として一線を退いた後は、指導者兼選手として活動していましたが、所属していた団体が不景気となり廃部となりました。
これからどうしようか…と思っていた折、インターネットで偶然見つけたマラソン大会の記録計測スタッフのアルバイト募集が目に止まり、それ依頼、イベントの裏方として活動しています。
コロナ禍により、マラソン大会が開催されない時期もありましたが、18年以上にわたってこの仕事に関わってきました。
マラソン大会の記録計測のアルバイトとは
マラソン大会(スポーツイベント)の記録計測業務をサポートする業務です。
マラソン大会は、通常日曜日に開催されることが多いため、基本的にはその前日の土曜日から現場に入ります。
規模の大きな大会や遠方で開催される大会に呼ばれた際には、金曜日から現場入りすることもあり、中には月曜日まで滞在する場合もあります。
このアルバイトの特徴
- 早朝早い
大会当日に選手が集まってくる前に準備を終わらせる必要があるので、朝早くからの業務となります。夜型の人や早朝が苦手な人にとっては、少し大変かもしれません。 - 天候に左右される
警報レベルの天候でない限り、雨天でも大会は開催されます。計測地点で1日中雨にさらされることもあります。天候に恵まれ快適な日もあれば、厳しい環境下で作業しなければならない日もあります。 - IT関連の知識
高度なITスキルは必要ありませんが、OSやネットワークの基礎知識があると役立ちます。 - 臨機応変な対応
現場ではさまざまな問題が発生する可能性があるため、臨機応変な対応が求められることがあります。
アルバイトスタッフの主な業務
アルバイトスタッフが担当する主な記録計測業務は以下に分類されます
- 受付業務
大会当日の受付をサポートする仕事です。最近では、事前にアスリートビブス(ゼッケン)や計測用のタグを事前に発送することが一般的です。忘れた方や未着の方への再発行や、氏名の誤りに対する対応、計測用タグの紛失時には予備タグの発行などを行います。 - 完走証発行業務
当日の完走証を紙で発行する場合、PCやプリンターなどの機材の設置と配線を行います。レース中には、紙詰まりの対応や、完走証が発行されない場合の対処を行います。近年、コロナ禍によりWEB記録証を採用する大会が増えていますが、紙で完走証の発行を行う場合はスタッフが必要です。 - 地点計測業務(フィニッシュや途中地点の計測業務)
計測する地点の機材設置や通信などを担当します。フィニッシュ地点は必ず存在しますが、スタート地点や途中地点(5km、10kmなど)の計測も含まれます。途中地点の計測では、レンタカーやトラックに機材を積んで移動し対応します。大会の規模によっては、1人で対応する場合もあれば、複数人で対応する場合もあります。 - その他
経験を積んでいく中で、記録室業務のオペーレーションを任されることもあります。
マラソン大会のトラブル事例
私は、これまで18年以上にわたり、この業務に関わってきました。その間、数多くのトラブルに直面し、さまざまな経験を積んできました。
こうしたトラブルの実例を紹介することで、今後の参考にしていただければと考えています。
マラソン大会の記録計測について
マラソン大会の記録計測は、ランナーのシューズやアスリートビブス(ゼッケン)に装着したICタグを使用して行います。
これらのICタグは計測地点に設置された計測用マットによって読み取られ、そのデータが転送されます。この方法によってランナーの記録が集計され、またそのデータを利用して即座に完走証や賞状を印刷することができます。
計測地点には、メインとサブ(バックアップ)の複数の計測機材が設置されており、さらにバックアップとしてビデオカメラが配置される場合もあります。
計測業務では、何が起こるかわからないため、万が一の際にも迅速なリカバリ対応ができる体制が整えられています。
マラソン大会では、一定数以上の参加者がいる場合、手動での記録計測は困難を極めます。
そのような場合には、記録の自動計測が必要とされます。その記録計測を事業として行っている会社が存在し、そのアルバイトスタッフとして活動しています。